[SF] ゲームの王国
『ゲームの王国(上下)』 小川哲 早川書房 いやー、びっくりした。まごうことなきSF巨編だった。 上巻を読み終わった時点では、マジックリアリズムの良作かもしれないけれど、これのどこがSFなのか。また汎SF拡大主義者に騙されたかと思った。 しかしながら、下巻を読み終わった時点で評価は逆転。なんというSFか。世界がひっくり返るこの感覚こそ、センス・オブ・ワンダーなのだよ!...
View Article[SF] 忘れられた巨人
『忘れられた巨人』 カズオ・イシグロ (ハヤカワepi文庫) ノーベル文学賞受賞作家の作品というと、どのようなイメージがあるだろうか。高尚で、難解で、政治的メッセージに富み、作品そのものよりも作家の社会的位置付けが重要であるような、個人的にはそんなイメージだった。...
View Article[映画] IT
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』 諸事情あって、久しぶりの映画鑑賞。 『IT』と言えば、スティーブン・キングの最高傑作にして、アメリカでTVドラマ化された際にはピエロ恐怖症を生み、赤い風船にトラウマを発症したひとびとを量産した最恐の物語。 という知識はあったが、原作も読んでいないし、最初の映像化も見ていないので、これが初見。...
View Article[SF] 隣接界
『隣接界』 クリストファー・プリースト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 『奇術師』や『双生児』でおなじみのプリーストの新作。 この人の作品は、まさに気持ちよく騙されることが多いので、それを期待して読んだのだけれど、なんとなく肩透かしを食らってしまった感じ。...
View Article[SF] S-Fマガジン2017年12月号
『S-Fマガジン2017年12月号』 「オールタイム・ベストSF映画総解説 PART2」。今回は1988年の『1999年の夏休み』から、2004年の『ハウルの動く城』まで。 このあたりは大学生でSF研に所属していたこともあって、かなり見ている。懐かしい。...
View Article[映画] ブレードランナー 2049
『ブレードランナー 2049』 いまとなっては記憶は定かではないが、どうも昔見たのはオリジナル版とディレクターズカット版で、この映画に直接つながるファイナルカット版は見ていないような気がする。...
View Article[SF] 未必のマクベス
『未必のマクベス』 早瀬耕 (ハヤカワ文庫 JA) 「ぜんぜんSFじゃないけど」という前振りで、S-Fマガジンの編集長が大々的に勧めていた小説。 個人的には、ニール・スティーヴンスンの『クリプトノミコン』がSFならば、これもSFでかまわないのではないかと思う。これは立派なSF。...
View Article[SF]シルトの梯子
『シルトの梯子』 グレッグ・イーガン (ハヤカワ文庫)SF おなじみイーガンの、イーガンらしいハードSF。 相変わらず、ハードな部分はなんとなくしかわからないが、それを取り去ってしまうと、わりと甘美な絆(それを恋愛と呼ぶのかどうか)の物語なのかもしれない。ただ、いろんなものが取り込まれ過ぎていて、物語としては何となくとっ散らかってしまった印象も否めない。...
View Article[SF]スチーム・ガール
『スチーム・ガール』 エリザベス・ベア (創元SF文庫) 「少女は蒸気駆動の甲冑機械を身にまとう」という惹句が印象的で、Web上の感想もそれに引っ張られたものが多かったけれど、想像していたのとはかなり違った。 舞台はゴールドラッシュ時代のアメリカ西海岸。ただし、スチームパンク的なパラレルワールド。...
View Article[SF] 突変世界 異境の水都
『突変世界 異境の水都』 森岡浩之 (徳間文庫) いつの間にか日本SF大賞を受賞していた『突変世界』の前日譚が、これまたいつの間にか出ていた。徳間文庫の新刊なんて、チェックしていなかったから仕方がない。 すごい天変地異が起こっているのに、町内会規模でゆるゆるだった『突変世界』とは異なり、こちらはそれなりの緊迫感。とはいえ、最悪だったという久米島移災とはまた別の話。...
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